1年間の行方不明者の届出受理数は、過去10年間でほぼ横ばい状態である。令和元年の行方不明者の受理人数は、86,933人である。
男女の割合は、男性が55,747人(構成比64.1%)、女性が31,186人(構成比35.9%)と、男性の割合が高い。
年齢層別では、10代20代が38.4%と最も多い。最近の傾向では、70代以上36.1%と認知症を患った高齢者が増加傾向にある。
原因と動機に関しては、家庭環境や仕事・職業関係で悩んだいる割合が31%である。次に、疾病関係の27.5%である。
さて所在確認までの期間は、受理当日から7日までが構成比69%と圧倒的に多い。しかし、受理後8日以降は12%と激減する。
また、行方不明のままの人数は、15,855人(構成比18.8%)死亡確認3,746人(構成比4.4%)である。
つまり、重大なケースの行方不明者は19,601人(構成比23%)と驚くべき統計にもなっている。
家族の行方不明者が出た場合は、初日から7日までが非常に大事な事がわかる。